注射薬での予防
「少しずつ溶解するフィラリア予防薬入りのカプセル」を注射で体内に入れ、1年間効果が持続するというものです。メリットは予防薬の飲ませ忘れがなくなることと(適切な時期の予防なら)フィラリアの検査が不要になることです。
当院では注射薬の接種時期をフィラリアの予防期間外である3~4月に限定することで、注射薬の効果が低くなるであろう後半期間を蚊のいない1月~3月にあてるようにして、本来は毎年必要なフィラリア検査を不要にしています。(フィラリア感染期間中の去年7月に注射で予防した方が今年に8月に注射した場合は今年の7~8月の間にフィラリア感染している可能性があるため、翌年の予防前に検査が必要になります)
注意事項として、まだ体重が安定していない仔犬や、混合ワクチンなどでアナフィラキシーショックが起きたことがある犬は接種できません。初めて接種をする方は念のため午後診療のある月火金土の午前診療での接種をおすすめします。また、フィラリア症だけの予防なためノミやマダニなどは投薬や滴下剤などで別に予防する必要があります。